名作映画をリバイバル上映する企画、
「午前十時の映画祭」、「E.T. 」や
「バック・トゥ・ザ・フューチャー」
などを劇場で観る事が出来て嬉しい
企画でしたが、今度はがデジタル化
を果たし、「新・午前十時の映画祭」
として帰ってきました。
様々なジャンルの映画がスクリーンに
よみがえる中、ブルース・リー主演の
アクション映画「燃えよドラゴン」が
上映されましたので観に行ってきました。
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燃えよドラゴン
原題:ENTER THE DRAGON
製作:1973香港/アメリカ
作品紹介
ブルース・リー主演による、世界を席巻したカンフー
映画の傑作。裏社会を牛耳るハンの手下に妹を殺され
復讐に燃えるリーは、ハン主催の武術トーナメントに
乗り込んでいく。
(from 「キネマ旬報社」データベース)
満足度:★★★★★
おすすめ度:★★★★★
こちらの映画は子供の頃テレビの「金曜ロードショー」
などで放映されていたのを観たり、それを録画した
ビデオなどで鑑賞していました。
しかし大人になってからは観る機会が無く、
多分20年以上は間が開いているかと、かなり
久々に観る事になりました、当時は吹き替え版
しか観ていなかったので字幕版は初めて、
ディレクターズカットということで、3分ほど
の追加シーンがあるようです。
改めて観てみるとしょっぱなのアクションシーク
エンスから斬新、あの時代にこれかという驚きが
あります、殺陣も同時代のカンフー映画とは大きく
異なる一撃必殺の拳、リー自ら手がけたという
アクションは中国拳法をベースに西洋のものなど他の
格闘技も取り入れているようで、独自のスピーディー
な間の取り方です。
さすがに時代を感じる部分もありますが、70年代の
雰囲気を味わうことが出来ました、劇中流れる有名な
テーマ曲を作曲したのは「ラロ・シフリン」という方、
他にはあの「スパイ大作戦」のテーマを作ったという
ことです、彼のスコアが素晴らしく、映画に彩りを存分
に加えています。
そしてなにはともあれブルース・リーが圧倒的、
その鍛え抜かれた体と味のある表情、そして切れ味
するどい拳法を見ていると何か生ける芸術を鑑賞
しているような気分に、ワンアンドオンリー、誰にも
到達できない高みに到達したブルース・リーを観られた
貴重な一作でした。
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少林寺の試合なのにオープンフィンガーグローブと水着?、
格好から試合の流れと総合格闘技の雛形、グローブは
リーの考案、この殺陣も彼によるもの、相手を務めたのは
若き日のサモ・ハン・キンポー、トリビアで知ってから
初めて確認できました、他にはジャッキーとユンピョウが
やられ役で出ていたそうで、これは気付かなかったです。
逆に今回見て気付いたのはブルース・リーが蹴りの部分で
スタントを使っていたことで、その部分は「サイクロンZ」
で葉巻をプカプカふかす悪役や「カンフー・ハッスル」
等に出演しているユン・ワーが担当ということ、後は
武術指導助手で「霊幻道士」シリーズでおなじみの
ラム・チェン・インの名も、これを調べたのはウィキ
ペディア、いやはや便利になりましたね。
そのウィキペディアによると追加された3分は師匠との会話
シーンだそう、確かに鏡の間の死闘でその時のセリフ
が使われていたのは以前無かったと思います。
小さい頃見て怖かったのはアンジェラ・マオインのガラス
を使った自決シーン、改めて観てもやっぱり嫌な場面でした、
そしてその憎きオハラとリーとの対決は燃えます、戦前の
「板は打ち返してこない」で心を鷲づかみ、決着がついて
から悪あがきするオハラにとどめのストンピング、そして
あのなんともいえない表情!、流れるラロ・シフリンの音楽!、
昇天です・・・。


